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院長ブログ「しなくり日記」

健康のこと、日常のことなどを発信しています。

糖尿病-4

2018/6/7
妊娠糖尿病とは

妊娠中に初めて発見または発症した糖尿病に至っていない糖代謝異常のことをいいます。

妊娠中はわずかな高血糖でも胎児に影響を与えるため、糖尿病ではなくても「妊娠糖尿病」と呼びます。 

妊娠中に胎盤が作るホルモンが、インスリンの働きを抑える作用もあるため、十分なインスリンが作られない場合に血糖が上昇します。

肥満、高齢妊娠、家族に2型糖尿病患者がいる、過去の妊娠で高血糖を指摘された場合に起こりやすいとされています。
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糖尿病−3

2018/6/5
糖尿病は1型と2型に分けられます。

1型糖尿病は膵臓のβ細胞が壊れてしまい、まったくインスリンが分泌されなくなってしまう型の糖尿病。
インスリンを体外から補給しないと生命に関わるため、インスリン注射を欠かしてはなりません。

2型糖尿病は、インスリンの量が十分ではない(インスリン分泌不全)か、作られたインスリンが十分作用しません(インスリン抵抗性)があります。
以前は「インスリン非依存型糖尿病」と呼ばれていました。 
2型糖尿病は適切な食事指導と運動、薬の内服やインスリン注射などで治療します。
2型糖尿病は最も一般的な糖尿病で、10人に9人以上はこのタイプです。
若い人でも発症する場合もありますが、40歳を過ぎてから発症する場合がほとんどです。
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糖尿病-2

2018/6/3
糖尿病の診断基準として下記のいずれかの高血糖・HBA1cの上昇を認めた場合に「糖尿型」の診断となります。


正常型:空腹時血糖が110mg/dl未満かつ負荷後2時間血糖値が140mg/dl未満の状態

境界型:空腹時血糖が126mg/dl未満かつ負荷後2時間血糖値が200mg/dl未満の状態で正常型でない場合


糖尿病の診断基準

1:早朝空腹時血糖値126mg/dL以上

2:随時血糖値200mg/dl以上 

3:75g経口ブドウ糖負荷試験(OGTT)2時間値200mg/dl以上 

4:HbA1c(NGSP)6.5%以上

「HbA1c」とは、血管の中でヘモグロビンがブドウ糖と結合したもののことです。 

そのことから、「糖化ヘモグロビン」とも呼ばれています。 

 赤血球の中にあるタンパクのヘモグロビンは、体中を巡って酸素を供給しながら、徐々にブドウ糖と結合していっています。

HbA1cは1-2ヶ月前の血糖状態をあらわしています。

ですから、検査の前日だけ糖の接種を控えても普段糖を接種していることがわかります。

糖尿病の状態や治療経過を観察するときには血糖だけではなく、HbA1cを基準とします。

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糖尿病−1

2018/5/31
こんにちは。

予備群を合わせると約2,050万人(国民総人口の16%)と言われている糖尿病。

糖尿病という病気は有名ですが、糖尿病について間違った知識をもった人が多いようです。

これから何回かにわけて糖尿病について書いていきたいと思います。

血液中のブドウ糖を「血糖」といい、血糖値とは血液中のブドウ糖の量をあらわしています。

炭水化物を摂取すると血糖値は高くなり、運動などによりブドウ糖がエネルギーとして消費されると血糖値は低くなります。

インスリンは、血液中のブドウ糖を筋肉や肝臓などへの取り込み、血糖を下げる働きを持つ唯一のホルモンです。

糖尿病とは、インスリンの作用が十分でないためブドウ糖が有効に使われずに、血糖値が高くなっている状態のことです。
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麻疹流行

2018/5/8
麻疹が沖縄をはじめとして、全国で流行しています。 

福岡県でも麻疹にかかった人が二人います。 

麻疹は、患者のくしゃみ飛沫などに含まれるウイルスを鼻や口から吸いこんで感染する「飛沫感染」、ウイルスが付着した患者の体や物に触れることで感染する「接触感染」のほか、空気中に漂うウイルスの飛沫核(飛沫の水分が乾燥した微粒子)を吸い込む「空気感染」でも感染します。 

このうち最も感染を広げやすいのは空気感染です。 

麻疹の免疫がない集団に1人の発症者がいたとすると、16~21人の人が感染してしまいます。
インフルエンザ(2~3人)や風疹(7~9人)と比べても突出した数字で、その感染力の強さがうかがえます。 

麻疹ウイルスは、これまで麻疹にかかったことのない人、麻疹ワクチンを接種していない人など、麻疹に免疫のない人が感染すると、ほぼ100%発症します。

 感染した場合、約10日~12日間の潜伏期間を経て、発熱や咳、鼻水など、風邪のような症状が現れ、2~3日経つと39℃以上の高熱と発疹がみられるようになります。

 発疹は耳の後ろ、首、額から始まり、全身に広がります。
最初は鮮やかな赤い色の平らな皮疹ですが、徐々に膨らみ、他の皮疹と一体化して大きくなっていきます。 

麻疹で問題となるのは合併症です。
約3割の麻疹患者が合併症を起こすといわれます。 

頻度の高い中耳炎やクループ症候群(喉が炎症で腫れ気道が狭くなる)をはじめ、さまざまな合併症が知られていますが、特に注意しなければならないのが、肺炎と脳炎です。 

麻疹の死亡率は0.1~0.2%で、亡くなる原因のほとんどが肺炎か脳炎となっています。 

脳炎を起こすと、20~40%で後遺症を残します。 

唯一ともいえる予防策がワクチン接種です。
麻疹と風疹の混合ワクチン(MRワクチン)として接種されることが多く、接種すれば95%以上の人が麻疹ウイルスに対する免疫(抗体)を獲得できます。 

定期接種(1歳児、小学校入学前1年間の小児などが対象)を受けていない人、あるいはこれまでに麻疹に罹っておらず、ワクチン接種の有無が不明な人はワクチンを受けることが推奨さっれています。 

当院でもワクチン接種、抗体検査を行っています。
ワクチン接種は予約制ですので、あらかじめ予約されてください。 
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