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院長ブログ「しなくり日記」

健康のこと、日常のことなどを発信しています。

腸を愛すれば人生はうまくいく〜腸愛 免疫力を上げるため(6)

2020/5/20
食べる量を減らしたのに太ってしまうという人がいます。 

フィルミクテス門の細菌は太った人の腸内に多く存在します。

バクテロイデス門はやせた人の腸内に多く存在します。 

体型は腸内細菌に原因があるという考え方があります。 

少ししか食べていないのに、太ってしまうのはフィルミクテス門が腸内で増えすぎてしまったせいと考えられます。

フィルミクテス門はわずかな食べ物から大量のエネルギーを作りますが、余ったエネルギーは脂肪として蓄えられます。 

一方、バクテロイデス門の細菌は大量のエネルギーを作りません。 

 両者はどちらもおなかの中にありますが、食事の内容でどちらの菌が増えてくるかが違ってきます。 

フィルミクテス門は食物繊維を取り除いた米やパン、砂糖、油脂の多い肉料理や揚げ物を食べていると増えてきます。

高糖質、高脂肪、低食物せんいが大好物です。
反対に、低糖質、低脂肪、高食物繊維がバクテロイデス門を増やします。 

 食物繊維は腸内環境をよくするえさであり、悪玉菌を増やしてしまうのは食物繊維が不足するからです。 

食物繊維には水溶性と不溶性があり、腸内細菌は水溶性が特に大好きです。
水溶性には、わかめ、昆布、もずくなどの海草類などがあります。 
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腸を愛すれば人生はうまくいく〜腸愛 免疫力を上げるため(5)

2020/5/19
ではどのようにして日和見菌を増やして働いてもらうことができるようになるのでしょう? 

腸内の日和見菌の大半が土壌菌です。

土壌菌とは、土の中に生息する微生物です。

大豆の発酵食品は土壌菌がつくっていて、その代表が納豆です。

大豆を発酵させる納豆菌も土壌菌の仲間です。 

ですから納豆菌は日和見菌を増やして、腸内フローラの活動力を高める働きがあります。 

 「フィルミクテス門」「バクテロイデス門」の細菌が日和見菌ですが、バクテロイデス門の細菌は「短鎖脂肪酸」を作り出します。

この細菌群は、野菜や果実に含まれる食物繊維やオリゴ糖を発酵し、短鎖脂肪酸を生成していることがわかってきました。

バクテロイデス門の腸内細菌は食物繊維やオリゴ糖をえさとして短鎖脂肪酸を生成しています。

短鎖脂肪酸の大半が大腸が活動するエネルギー源となります。 

 その他、短鎖脂肪酸は大腸で有害な菌が増殖するのを抑えたり、大腸の粘膜を刺激して蠕動運動をうながす働きがあります。 

 蠕動運動とは腸管が収縮する動きのことで、蠕動運動がしっかり行われる腸では、腸内細菌がえさを得やすいので腸内フローラの働きがよくなり、免疫機能も活性化します。 
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腸を愛すれば人生はうまくいく〜腸愛 免疫力を上げるため(4)

2020/5/19
免疫機構も腸内細菌との共同作業ではじめて成り立ちます。 

病原体の多くは腸から体内に運びこまれ、感染症を防ぐ、最大の防御が腸です。

腸内細菌は腸にある免疫細胞を活性化します。

免疫力を高めるのに腸内細菌を増やすことが重要です。

 腸内フローラの状態が悪化するとさまざまな病気が起こってしまいます。 

それらの病気は風邪や食中毒だけではなく、癌や動脈硬化症、認知症、アレルギー疾患、潰瘍性大腸炎、うつ病などがあります。 

 腸内細菌は主に4種類の細菌が存在し、腸内細菌の90%を閉めています。 

「フィルミクテス菌」「バクテロイデス菌」「アクチノバクテリア菌」「プロテオバクテリア菌」が90%を占めています。

「フィルミクテス門」「バクテロイデス門」の細菌が日和見菌、「プロテオバクテリア門」の細菌が悪玉菌です。

善玉菌は「アクチノバクテリア門」で10%にも満たしません。 

日和見菌は腸内細菌が善玉菌優位のときが善玉菌に加担し、悪玉菌が優位になると悪玉菌に加担します。 

ですから、日和見菌をどう働かせるかが、腸内細菌を改善する重要なポイントになります。 
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腸を愛すれば人生はうまくいく〜腸愛 免疫力を上げるため(3)

2020/5/18
腸内細菌の組成は生後1年で決まりますが、腸内細菌叢の状態は現在の生活しだいです。 

腸内細菌叢はいっぱいに「腸内フローラ」と呼ばれます。
「フローラ」とは「花畑」という意味です。

腸という土地に様々な種がまかれましたが、それを生かすも殺すも本人次第ということになります。 

すなわち、食生活が乱れて、腸の状態が悪ければ、腸内フローラは乱れますし、身体に悪さをする細菌が著明に増えてしまえば、良いことをしてくれる菌が減少してしまいます。 

ただし、腸内フローラはひとたび乱れても、宿主が乱れを察知して適正な方法で改善すれば、数日で正しい状態に戻ることができます。 

 消化のしくみは腸内細菌との共生ありきでできており、消化し栄養素をとり入れるのに腸内細菌は重要な役割をはたしています。 

排泄物についても腸内細菌は大きな役割を果たしています。
うんこは食べ物のかすではなく、食べかすはうんこの5%に過ぎません。 

うんこの60%は水分で、20%が腸内細菌とその死骸、15%が腸粘膜細胞の死骸です。 

腸に腐敗物がたまれば、発生した有毒なガスが全身に回ることが避けられません。

そうならないよう、腸内細菌はうんことして腸にたまった不要物を一緒に身体の外にだしてくれるのです。 
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腸を愛すれば人生はうまくいく〜腸愛 免疫力を上げるため(2)

2020/5/16
腸は体の最大の免疫機構です。 

免疫とは病気を防いだり、病気を治そうとする働きのことです。 

感染からの防衛、健康の維持と増進、老化と病気の予防が免疫の主な仕事です。 

免疫力の約70%を腸が作っています。 

食べ物は口から食道、胃を通って腸に到達しますが、同時に病原体も腸管に到達します。(胃酸で殺菌されますが、一部到達します) 

消化された食べ物は腸から吸収されますが、病原体の多くも腸から侵入しようとします。 

腸の表面には粘膜があり、消化された栄養素に紛れて病原体が侵入しないよう殺菌物質やウイルスを不活化する物質が存在します。

粘膜にはIgA抗体という免疫物質も大量に存在します。 

IgA抗体は腸内細菌を選別する機能があります。
これまでIgA抗体は腸粘膜の中にあって侵入してくる病原体を殺す物質といわれていましたが、腸内細菌を選別する機能があることがわかってきました。 

腸内細菌は主に以下の4種類の細菌が存在し、腸内細菌の90%を閉めています。 

「フィルミクテス菌」「バクテロイデス菌」「アクチノバクテリア菌」「プロテオバクテリア菌」が90%を占めています。 

 IgA抗体がこれらの菌を取り込んおり、IgA抗体が腸にたくさんあればたくさんの腸内細菌を取り込むことができるということです。 
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