品川内科クリニック|内科・消化器内科・小児科

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甲状腺

甲状腺とは

喉ぼとけの下、気管の前にあります。
血液中にホルモンを分泌して、代謝を正常に保つ大切な役割を持っています。
品川内科クリニック

甲状腺の病気

甲状腺の機能異常、すなわち甲状腺の働きが亢進したり低下すると、下記のように様々な症状がみられます。
これらの症状は一般によく見られる症状ですので、心臓病、糖尿病、更年期障害、うつ病、認知症など、別の病気に間違われやすいことがあります。
このような症状があって、原因がわからないときには、甲状腺の病気が存在する可能性がありますので、検査することを勧めています。

症状について

  • 首の前、喉仏の下のあたりが腫れてきた
  • 眼球が突出してきた
  • 安静にしているのに、動悸がする(心臓がドキドキする)
  • 手指が細かく震える
  • 暑がりになり、水をよく飲み、汗をたくさんかく
  • よく食べているのにやせてくる
  • イライラしやすくなった、落ち着きがなくなる
  • 体が冷え、寒がりになる
  • 肌が乾燥し、カサカサになる
  • 食欲がないのに太ってくる
  • 朝起きたときに、顔や手がむくむ
  • 便秘
  • 昼間も眠く、居眠りをするようになる
  • 脈が遅くなる
  • 月経不順

甲状腺の病気と治療

品川内科クリニック

1.バセドウ病

バセドウ病とは、甲状腺を刺激する物質(TSHといいます)が体内で作られ、この物質がどんどん甲状腺ホルモンを大量に作らせてしまう病気です。

男性より女性に多くみられます。原因が不明のため、根本的に治療するのは難しいこともありますが、適切な治療を受けて甲状腺ホルモンをコントロールしていれば、健康な人と変わらない生活ができます。

しかし、放置しておくと、心臓病(不整脈や心不全)などのような命に関わる病気を引き起こしたり、女性では流産や早産の危険が高くなったり、胎児に影響することもありますので、早期に発見し、きちんと治療することが大切です。

バセドウ病の症状

(1)甲状腺ホルモンの過剰

甲状腺ホルモンは、体の新陳代謝を活発にするホルモンです。
そのため、甲状腺ホルモンが過剰状態にあるバセドウ病の患者様は、一見すると生き生きとして皮膚のツヤもよく、元気そうに見える一方で、無駄にエネルギーの浪費をしていることになりますから、じっとしている時でも、走っている時と同じくらいエネルギーを消費する状態と考えられます。

甲状腺の機能亢進による症状

  • 動悸・息切れ
  • 指先・手足や体の震え
  • 暑がりになり、汗をたくさんかく
  • 食欲はあるのに太らないまたはやせる
  • 皮膚が痒くなる

    など、様々な症状があります。
(2)甲状腺腫

甲状腺腫とは、甲状腺が腫大することをいいます。
人によって腫大の程度はさまざまです。
(3)眼球突出

よく、バセドウ病は眼の出る病気といわれますが、眼球突出は実際には頻度の多い症状ではありません。
しかし、眼球が突出しなくても、上のまぶたが腫れたり、まぶたが上の方に引っ張られるため目が大きくなったように見えることもあります。

検査について

(1)血液検査
(2)エコー検査
(3)RI(アイソトープ)検査

治療について

(1)薬による治療
(2)手術による治療
(3) RI(アイソトープ)による治療

2.橋本病

橋本病は「慢性甲状腺炎」ともいわれますが、この炎症は細菌が入り込んで化膿するといったものではなく、「自己免疫」の異常が原因で起きます。橋本病はとくに女性に多くみられます。

橋本病であっても、甲状腺機能が基準値内にあれば治療の必要はありませんが、甲状腺機能の低下がある場合には甲状腺ホルモン剤の補充が必要です。

橋本病の症状

(1)甲状腺の腫大

 橋本病では、首が太くなって見えることがよくあります。これは甲状腺が腫大しているためです。
(2)甲状腺機能低下による症状

 甲状腺機能低下症とは、血液中の甲状腺ホルモンが不足した状態をいいます。
甲状腺腫があるだけでほかに身体的にまったく異常がない場合には、橋本病であることにまったく気づかずに生活していることが少なくありません。

また、甲状腺腫が大きいからといって機能低下が著しいとは限りませんし、甲状腺腫は目立たないのに著しい甲状腺機能低下が見られることもあります。

甲状腺機能低下の症状

  • むくみ
  • 皮膚の乾燥
  • 寒がりになる
  • 食欲がないのに体重が増える
  • 脈が遅くなる
  • 無気力になり頭の回転が鈍くなる
  • 月経異常

検査について

血液検査

治療について

甲状腺機能低下症になった場合の治療は、体で分泌できない分の甲状腺ホルモンを甲状腺ホルモン薬で補います。血液検査をしながら、適した薬の量を決めて飲み続けます。

この薬は体内のホルモンと同じですので、副作用はありません。
甲状腺腫は、ある程度小さくなる場合もありますが、そのまま残ることが少なくありません。ただし、甲状腺腫の大きさだけで機能低下症があるとか、機能低下症が著しいということはありません。

 なお、服用を中止してしまうと、機能低下の状態に逆戻りしてしまい、また少量から服用を始めなければなりません。

3.腫瘍性疾患

良性腫瘍(腺腫や腺腫様腺腫など)

腺腫は、甲状腺の左右どちらか一方にしこりがひとつだけできるのが特徴です。ごくまれに、しこりが甲状腺ホルモンを過剰に生産し、バセドウ病のように甲状腺機能亢進症の症状を現すことがあります。


このほか、甲状腺に大小さまざまな大きさのしこりがいくつかできる腺腫様腺腫があります。なかには鎖骨より下の胸の中まで入り込むものもあります。

悪性腫瘍(がん)

甲状腺がんには、乳頭(にゅうとう)がん濾胞(ろほう)がん未分化がん髄様(ずいよう)がん悪性リンパ腫、の5つがあります。

検査について

検査では、甲状腺の血液検査で腫瘍マーカー(がん細胞特有の物質)の検査なども行いますが、中心になるのは超音波検査(エコー)と細胞診(エコー下穿刺吸引細胞診 )です。
場合によっては、CT検査で腫瘤と周囲臓器(気管や食道など)への影響を検討します。

良性腫瘍の治療

(1)内服薬:
良性の腫瘍であることがはっきりすれば、経過観察となりますが、ときに甲状腺ホルモン薬(チラーヂンS)を服用し、それでしばらく様子をみることもあります。しかし、しこりがあまりに大きかったり、目立って気になったりするようであれば、手術で摘出します。

(2)穿刺:
腺腫や腺腫様甲状腺腫は、「のう胞」に変化することがあります。これは、しこりの内容が液状になって溜まったものです。この場合は、注射器で内容物の吸い出しを試みます。再び溜まってくることもありますが、繰り返し吸引しているうちに溜まらなくなることもあります。

(3)PEIT(経皮的エタノール注入療法):
おもにのう胞の縮小を目的に行います。

(4)手術

もともと甲状腺腫瘤が大きい場合や、あるいは短期間に甲状腺腫瘤が大きくなってきた場合などに行います。
がんの場合は、いうまでもなく手術が基本です。


甲状腺のがんは進行が遅いため、たいていはリンパ節に転移したがんも含めてきれいにとることができます。首には、神経や血管が集中していますが、専門の医師が注意して行えば基本的には胸やおなかの手術と変わりません。


肺や骨など遠くの臓器に転移している場合には、手術の後に放射性ヨウ素(アイソトープ)治療を行います。放射性ヨウ素には甲状腺に集まる性質があり、こんどは肺や骨などへ転移した甲状腺がんに集まるようになります。

そして、転移した甲状腺がんに取り込まれた放射性ヨウ素は、そこでベータ線を出し、内部からがん細胞を破壊していくのです。放射性ヨウ素は、甲状腺の機能検査やバセドウ病の治療にも使われますが、がんの治療の場合はこれより多い量を使います。

当院では甲状腺の検査・診断を行い、適切な医療機関への紹介を行っています。お気軽にご相談ください。
苦しくない胃カメラ検査を行っております。TEL:0942-85-8334
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