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パーキンソン病

パーキンソン病とは?

パーキンソン病の症状は、運動症状と非運動症状に分けられています。
品川内科クリニック記事

■運動症状

運動症状では、パーキンソン病の四大症状と呼ばれる、
①ふるえ(安静時振戦)
②動作が遅くなったり少なくなったりする(動作緩慢・無動)
③筋肉のこわばり(筋強剛)
④バランスの変化に対応しにくくなる(姿勢反射障害)
が主です。このほか「すり足になる」「歩く時ほとんど手を振らない」「一歩目がなかなか踏み出せない」などの特徴的な歩き方が現れることもあります。

■非運動症状

一方、体の動きと関連しない症状を非運動症状と呼び、自律神経症状、感覚障害、精神症状、睡眠障害など、さまざまな症状があります。自律神経症状には、便秘や、立ち上がる時に血圧が低くなることで立ちくらみや失神を起こす起立性低血圧がみられます。また、感覚障害としては、においが分かりづらくなる嗅覚障害が知られています。

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その他にも、不安や抑うつなどの精神症状、不眠や夜に何度も目が覚めてしまう中途覚醒などの睡眠障害があります。パーキンソン病では、これらの症状がすべて出現するわけではなく、症状の強さも人それぞれという特徴があります。

私たちが体を動かしたり、胃が食べたものを消化したり、汗をかいたりする動きや働きは、すべて脳からの指令で行われています。この脳から体の各部分への指令は、神経伝達物質という物質が神経細胞を通じて流れることで伝えられています。

パーキンソン病の患者さんは、脳の中で神経伝達物質のドパミンが不足することで、指令がうまく伝わらなくなっています。このドパミンは脳の中脳の黒質という部分の神経細胞で作られていますが、パーキンソン病の患者さんの脳では、黒質の細胞が減りドパミンの作られる量が少なくなっています。

通常であれば、黒質で作られたドパミンは大脳の線条体という部位で、脳のさまざまな部分との連絡役として働き、体の動きや働きを調節します。しかし、パーキンソン病の患者さんは、ドパミンが不足して十分な調節が行えないため、体の働きに支障が出るようになり、運動症状や非運動症状が現れると考えられています。

なぜ黒質の神経細胞が減少するのかは、まだ完全には分かっていません。しかし、パーキンソン病の患者さんの脳を調べると、ドパミンを作る神経細胞などに、レビー小体というタンパク質の塊ができていることが知られています。

レビー小体の主な成分はアルファ・シヌクレインという異常なタンパク質で、このタンパク質が神経細胞にたまると、神経細胞がダメージを受けて減ることが分かっており、アルファ・シヌクレインやレビー小体がパーキンソン病の原因ではないかといわれています。

また、パーキンソン病のほとんどは、家族や親戚には患者さんのいない孤発性パーキンソン病ですが、一部には遺伝による家族性パーキンソン病もあります。そのため、パーキンソン病の発症には、環境や遺伝など、多数の要因が関係すると考えられています。

パーキンソン病の四大症状(安静時振戦、動作緩慢・無動、筋強剛、姿勢反射障害)が現れる病気を大きく、パーキンソン症候群またはパーキンソニズムと呼びます。四大症状のうち2つ以上があてはまれば、パーキンソン症候群と診断しますが、この中にはお薬の影響など、パーキンソン病以外によるものも含まれます。

これらの病気は原因も治療法も違うため、病気の経過、症状、検査結果などをもとに診断して、きちんと区別することが大切です。そのため、パーキンソン病の診断では、問診で症状や経過を確かめて、検査結果を参考にしながら、診断基準に沿って総合的に判断していくことになります。

一般的に、脳や中枢神経の検査には、MRI、脳波、脊髄液検査などが行われます。しかし、パーキンソン病の患者さんでは、これらの検査では異常がみられないため、他のパーキンソン症候群と区別するために使われてきました。

しかし最近、MIBG心筋シンチグラフィー、ドパミントランスポーター(DAT)SPECTのように、パーキンソン病の患者さんを発見できる新しい検査法が開発されたことから、診断の補助的な手段として注目されています。

MIBG心筋シンチグラフィーは、MIBGという物質を注射して心臓の交感神経の働きを画像で調べています。パーキンソン病の患者さんでは、MIBGの心筋へのとりこみが低下していることが知られており、その様子を観察します。

また、DaTスキャンは放射線を出す検査薬を注射して、脳内でドパミンの働きに関係するドパミントランスポーター(DAT)を画像で調べています。パーキンソン病の患者さんでは、ドパミントランスポーター(DAT)が少なかったり、左右で非対称になっていたりします。
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