慢性胃炎
慢性胃炎について
慢性胃炎は、胃の腺細胞(胃酸を分泌している腺)が、萎縮(いしゅく) をおこし修復されずに進行していく胃粘膜の病気です。長期にわたって慢性的に萎縮 とともに胃酸の分泌が減少する状態が続いていることをいいます。
近年、ヘリコバクター・ピロリ(ピロリ菌)の感染と慢性胃炎の関係が研究されています。臨床的には、出血とびらん のある胃炎、びらん のない胃炎、特殊型胃炎があります。一般に慢性胃炎というと、びらんのない胃炎を指し、ピロリ菌の感染によると考えられています
症状
慢性胃炎特有のものはなく、胃潰瘍や胃がんでも同じ症状がみられます。萎縮の程度と症状は必ずしも一致しません。主な症状には、空腹時や夜間のむねやけ、食後の嘔気、もたれた感じがあります。また、強い胃の不調を訴える方のなかには、神経症的傾向が強いケースもあります。