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夜尿症

夜尿症について

夜尿症の原因は、「子どもの性格の問題」「保護者の育て方の問題」といわれることがありますが、これは、誤った考え方であるといえます。
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尿意を感じると、夜間に目覚めてトイレで排尿する子どもがいますが、目覚めない子どももいます。子どもが尿意を感じて覚醒できないのは子どもの睡眠が深いためであり正常です。夜間尿量の減少、夜間膀胱容量の増加は睡眠の質に影響されているのではとの考えもありますが、まだ充分に解明されていません。

6ヶ月から1年以上の間なくなっていた夜尿が、突然始まる場合は、ストレスが原因となることがあります。下垂体のすぐ上に視床下部というところがあります。視床下部は情緒や感情をコントロールしているところでもあり、自律神経と深くかかわっているため、強いストレスがかかると、自律神経の働きが不調となり、これが夜尿の原因につながることがあります。

■夜尿症の主な原因

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夜尿症の主な原因は、「夜間の尿量が多いこと」と「夜間の膀胱容量が小さいこと」である場合が多く、夜間尿量が夜間の膀胱容量より多いためにおこるといわれています。また、体の冷えは、夜尿を増悪させるといわれています。夕方以降の水分摂取量が多いと、夜間の尿量が多くなります。

しかし、夕方以降の水分摂取量が適当でも、夜間の尿量が多い子どもがいます。夜間の尿量をコントロールするのに重要なのが、抗利尿ホルモンです。これは、脳から分泌されるホルモンで、昼間少なく、夜になると多く出ます。

そのため、夜につくられる尿量は昼間につくられる尿量よりも少なくなります。抗利尿ホルモンの分泌のリズムは、通常、成長とともに整ってきますが、夜尿症の子どもの中には、昼間は普通の子どもと同じなのに、夜だけ抗利尿ホルモンの出方が悪いため、夜間の尿量が多くなっていることがあります。

頻度は多くないですが、夜尿症の中には、膀胱や腎臓に器質的な異常が原因である場合があります。昼間もパンツが濡れること(昼間遺尿症)がある場合は、夜尿だけの子どもに比べて、器質的異常が多いことが知られています。

夜尿症の原因はさまざまですが、「夜間の尿量が多いこと」と「夜間の膀胱容量が小さいこと」が主な原因であるとされます。このため夜尿症は、『多尿型』『膀胱型』『混合型』の3つのタイプに大別すると考えやすくなります。

夜尿症のタイプを知ることは、治療をしていくうえで重要になります。夜尿症が治る時期について、不安に思っている方が多いようです。おねしょ(夜尿症)はそのうち治ると、よく言われます。

多くの場合、第二次性徴を迎える12歳を過ぎるころには、夜尿は見られなくなることが多くなりますが、成人まで続くこともまれではありません。

■子どもの夜尿が1年でどの程度よくなるのか?

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「子どもの夜尿が1年でどの程度よくなるのか?」については、いくつかの報告があります。夜尿症の自然治癒率(特に何も対応しない場合)は、1つ年をとるごとに10~15%の割合で減少するとされています。

夜尿症の多くは自然軽快していくことが多く、また夜尿が身体に悪影響を及ぼすものでないことから、とかく放置されることが多い病気です。しかし、夜尿が学齢期まで持続している場合には、夜尿をしていることでお子さまが自信を喪失し、心理面、社会面、生活面に様々な影響を与えることがあります。

このような影響は、ストレスとなって夜尿の消失時期を遅らせる要因ともなるため、なるべく早く治療してあげた方がよいといえます。
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