今年は花粉の飛散量が多いため、鼻水、鼻づまり、くしゃみ、目のかゆみの症状がつよいようです。症状がある方はお早めに受診されてください。 麻しん(はしか)の2019年のこれまでの患者報告数は、2013年以降の同時期と比べて最も多くなっています。 特に、大阪府や三重県の患者数が多くなっており、その周辺の地域にも影響が出始めています。 今後、大阪府の麻しんの流行は、まだしばらく継続する可能性が高く、さらに周辺地域へと広がっていく可能性があります。 全国的な流行に発展しないよう、これからも注意が必要です。 今回の大阪で発生している麻しん患者の半数以上が、ワクチン未接種者かワクチン接種不明者です。 麻しんの予防には、麻しん含有ワクチンの接種が最も重要であることに変わりはありません。 麻しんは「はしか」とも呼ばれ、パラミクソウイルス科に属する麻しんウイルスの感染によって起こる急性熱性発疹性の感染症です。 麻しんウイルスは人のみに感染するウイルスであり、感染発症した人から人へと感染していきます。 感染力は極めて強く、麻しんに対して免疫がない人が麻しんウイルスに感染すると、90%以上が発病し、不顕性感染は殆どないことも特徴の1つです。 症状として (1)カタル期:38℃前後の発熱、上気道炎症状等、経過中に頬粘膜にコプリック斑出現 (2)発疹期:39℃以上の発熱、頭頚部より発疹が出現して全身に広がる (3)回復期 カタル期が最も感染力が強い時期となっており、カタル期で麻しんであることに気づかずに行動することが、感染を広げる原因となります。 合併症として肺炎、中耳炎、脳炎、心筋炎等があり、2000年に大阪で麻しんが流行した際には入院率は40%を超えました。未だに有効な治療方法はありません。 予防のため、麻疹の抗体価が少ない方はワクチン接種が推奨されています。 品川内科クリニック 0942-85-8334 http://www.shinagawa-c.com 苦しくない胃カメラを行っています。 糖尿病、高血圧、高コレステロール血症、気管支喘息、アレルギー、認知症、甲状腺、不眠症、睡眠時無呼吸症候群、禁煙外来などの治療を行っています。
カタル期が最も感染力が強い時期となっており、カタル期で麻しんであることに気づかずに行動することが、感染を広げる原因となります。