現代医学の父であるヒポクラテスが紀元前3世紀にすべての病気は腸から始まると言っています。
古い格言に汝の食事を薬とし、汝の薬を食事とせよという格言があります。
私たちの身体は食べたものでできています。
私たちの身体には約百兆の最近がいて、その細菌の大半が消化管をすみかとし、人間のあらゆる面を支配し、支えていると考えられます。
この複雑な体内環境はマイクロバイオームと呼ばれています。
そのマイクロバームの研究でもっとも注目されているのが腸で、腸は細菌がもっとも多く住む場所であり、それらは免疫機能、解毒、炎症、栄養の吸収など様々な生理機能の中心です。
腸内フローラは
・栄養分の消化と吸収を助ける。
・悪性の細菌、有害ウイルスや有害寄生虫の侵入に対してバリアを構築する。
・免疫系の反応によい影響を与える。腸は体内で最大の免疫系器官である。
・体内で働く重要な酵素や物質、ビタミン、神経伝達物質を含む脳に必要な物質を生成して放出する。
・ 良質の睡眠をうながす。
・ 様々な慢性疾患につながる炎症が伝わる経路を制御する。
免疫力のアップは腸にかかっていると言えます。
腸には独自の免疫系があり、腸管関連リンパ組織と呼ばれています。
身体の免疫系の70-80%を占めています。
なぜ、免疫系の大半が腸にあるのでしょうか?
腸壁が皮膚をのぞけば、外界ともっとも接しているからです。
腸は体内のすべての免疫系とも常につながっていて、腸内で問題がある物質を見つけると他の免疫系にも注意を呼びかけ、体を守っています。
腸を愛して大切にすることは、免疫力があがり、ウイルスや細菌から自分を守ることになります。