狭心症
心臓は、休むことなく収縮と弛緩を繰り返します。
弛緩することにより血液を心臓に溜め込み、収縮して溜め込んだ血液を全身へ送りだします。
狭心症は、冠動脈の血流が悪化し、心臓が一時的に酸欠状態となって起こります。
75%以上血液の通り道が詰まってくると、顕著に血流量が低下してきます。
狭心症では、心臓の筋肉はまだ死んでおらず、心臓の機能は可逆的であります。
胸のあたりに圧迫されるような痛みや苦しさを感じたり、人によって、あごやみぞおち、耳のあたりに痛みを感じることもあります。
症状は、数分から十数分程度続きます。
安静にしていると治ることもありますが、くり返す場合には、ニトログリセリンなどの常備薬で発作を抑えるようにします。
狭心症には2つのタイプがあります。
安定型狭心症:ふだんは起こらないが、階段を上ったり、運動したりしたときに起こりやすい狭心症です。
不安定型狭心症:運動時にかぎらず、睡眠中など安静にしているときでも起こります。このタイプは心筋梗塞へと進みやすい傾向にあります。