東京都内の男女2人が麻疹(はしか)に感染していることが確認されたと、5月12日に都が発表しました。
都内で感染が確認されたのは3年前の2020年以来です。
厚生労働省や都によると、麻疹は空気感染などで広がる、感染力がきわめて強い感染症で、免疫を持っていない人が感染するとほぼ100%発症するとされています。 麻疹は感染力が極めて強く、手洗いやマスクなどでは防ぎきることができません。
感染するとおよそ10日後に発熱や咳、鼻水といった風邪のような症状が現れ、2~3日熱が続いたあと、39℃以上の高熱と発疹が出ます。
合併症として肺炎や脳炎などを引き起こし、重症化すると死亡することもあります。
2回のワクチン接種歴がある場合は、高い確率で感染を防ぐことが可能です。
万一発症した場合でも、症状は軽く済み、また他の人への感染力も弱いことが知られています。
麻疹の抗体価を測定し、基準を満たしていない場合はワクチンの接種をお勧めします。