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鉄と貧血

体内の鉄の60-70%はヘモグロビン内に存在し、残りは貯蔵鉄として肝臓、脾臓、骨髄に貯蔵されています。

体内で鉄が不足すると貯蔵鉄から減少します。 
さらに減少すると赤血球が小さくなり、赤血球に含まれるヘモグロビンの濃度が低下します。
さらに減少すると赤血球の数やヘモグロビンが低下し、いわゆる貧血といわれます。

ヘモグロビンの数値が下がっていないから貧血でないということができず、貯蔵鉄や赤血球の大きさを調べることで貧血であるかわかります。
鉄不足であるか見極めためにMCHC(平均赤血球ヘモグロビン濃度)をみるのが有用で、低い場合は鉄欠乏性貧血とわかります。 

 鉄はATP産生に影響を与えますので、低下すると脳や運動機能に影響を与えます。 

 セロトニンやドーパミン、ノルアドレナリンなどの神経伝達物質の合成に鉄は不可欠なので不足により精神的に不安定になります。 

 通常、鉄は三価鉄で存在しますが、鉄剤などが胃の中に入ると胃酸の働きで、二価の鉄に変わります。
二価の鉄は活性酸素を発生しますので胃の粘膜に障害を与え、そのため、鉄剤を服用すると嘔気や胃痛が起こる人がいます。また、吸収率も低いです。 

 鉄剤を静脈注射をすると活性酸素が発生し、ひどい炎症をおこします。
また、内服であれば過剰な鉄は便として排出されますが、静脈注射では体外にでることなく、体内に貯留してしまいます。 

 ヘム鉄は二価鉄がタンパク質にくるまれたものです。レバーや赤みの肉や魚に多く含まれています。
タンパク質にくるまれているため、活性酸素を発生することなく、胃腸の障害も少ないです。

また、タンパク質の摂取量が少ないと、鉄の吸収が低いです。
卵や赤い肉を食べながら、鉄を摂取すると、鉄の吸収がよくなります。



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