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院長ブログ「しなくり日記」

健康のこと、日常のことなどを発信しています。

痛風と高尿酸血症

2023/2/7
尿酸とは「プリン体」という物質が体内で分解されてできる燃えカスです。
プリン体は運動したり臓器を動かしたりするためのエネルギー物質で、常に体内で作られています。
私たちの細胞には遺伝情報を伝える役割を持つ核酸という物質がありますが、核酸の構成成分もプリン体です。
古くなった細胞を分解する新陳代謝の過程でこの核酸からプリン体が出てきます。
プリン体は細胞の中にあるものですから、動物・植物いずれの食品からも体内に入ります。
これらのプリン体は主に肝臓で分解され尿酸となり、尿や便として排泄されます。

1日に体内で産生される尿酸はおよそ600mgです。
体内で500mg生成され、100mgは食べ物から取り込まれます。

体内での尿酸が増加し、1dl当たりの血液中の尿酸(尿酸値)が溶解限界の7.0mgを超えると、高尿酸血症の状態となります。
高尿酸血症になると痛風(痛風関節炎)、尿路結石、腎障害などを起こします。

痛風(痛風関節炎、以下痛風)はどのようにしておこるのでしょう?

尿酸は血液中に溶け込んでいます。
しかし量が増えると、溶け切らない過剰な尿酸が結晶化して関節に溜まります。
運動などをきっかけに尿酸塩結晶の一部が関節液中に剝がれ落ちると、それを敵と見なして白血球が集まってきます。
白血球が攻撃を始めた時、炎症を起こす物質がでることで関節炎を起こします。
これが痛みの原因であり、痛風発作が治まって痛みが引いても、関節に尿酸塩結晶がある限り再発する恐れがあります。

痛風になりやすい人は
①お酒や砂糖入り清涼飲料水をよく飲む。プリン体の多い食品をよく食べる
②激しい運動をすることがある
③肥満
④ストレスを抱えている 

 痛風発作の治療 としては

 治療開始の目安は
①痛風発作を起こしたことがある方
②尿酸値が8mg/dl 以上で、腎障害、尿路結石、高血圧症、虚血性心疾患、糖尿病などの合併症のある方
③尿酸値が9mg/dl 以上です。 

 痛風発作が起こった時は、非ステロイド系抗炎症薬、コルヒチン、グルココルチコイドで、疼痛、炎症を抑えます。
完全に疼痛、炎症が治まってから、生活習慣を改善しつつ尿酸降下薬を少量から使い始め、徐々に尿酸値を下げていきます。
この時、尿酸が尿路で結晶化して石になるのを防ぐ尿アルカリ化薬を併用することがあります。 

 尿酸を下げる目標としては、

痛風発作を起こしたことのある人が再発を予防するためには,尿酸値を6.0mg/dL以下に抑える必要があります。
尿酸の血中濃度を下げないと、関節内に溜まった尿酸塩結晶が溶けないからです。
それに対して、痛風未経験者が目標とすべき尿酸値は明確には決まっていません。
しかし,尿酸値が上がるにつれて痛風発症リスクが高まったり、他の合併症にもかかりやすくなります。 

 尿酸降下薬を開始してから痛風関節炎が生じることがあります。治療薬を服用することで、血清尿酸値が低下すると、関節内に沈着している尿酸塩結晶の表面が変化するか、結晶が関節内に剥脱するために痛みが生じます。
尿酸降下薬の副作用というより尿酸降下薬の本来の作用に伴ってみられるもので、尿酸降下薬開始後も急性痛風関節炎は生じることがあります。

 5年間治療を行っていた患者さんが治療薬を中止すると、3年以内に40%の患者で痛風関節炎が再発し、血清尿酸値が高いほど再発時間が短いといわれています。
長期間を見据えた治療が必要です。 

 生活習慣の改善として

①摂取エネルギー(カロリー)を抑えて肥満を解消するだけで尿酸値は下がります。 
 ②アルコール自体に尿酸値を上げる作用があります。プリン体フリービールだからといって飲み過ぎてはいけません。日本酒なら1合、ビールなら500mL、ウイスキーなら60mLまでを目安にしてください。 
 ③尿で尿酸を排泄するため、水やお茶を1日2リットル以上飲むようにしましょう。砂糖を多く含む清涼飲料水は、逆に尿酸値を上げてしまうので飲み過ぎに注意してください。 
 ④ストレスは尿酸値を上昇させる危険因子です。あなたに合った方法でストレスを解消しましょう。 
 ⑤激しい無酸素運動は尿酸値上昇の原因になり得ます。ゆったりとした有酸素運動で肥満やストレスを解消しましょう。  
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コレステロールを下げるには?

2021/7/9
脂質異常症といっても、中性脂肪が高い人、LDLコレステロールが高い人などさまざまで、何が高いかによって対策は変わります。

中性脂肪が高い人はご飯、パンなどの糖質とアルコールを制限、LDLコレステロールが高い人は脂質、特に肉や乳製品などの動物性脂肪(飽和脂肪酸)と、コレステロールを制限することが基本です。

オリーブオイルは動脈硬化を抑制するといわれますが、やはり油なのであまりジャブジャブかけると体重を増やし、長い目で見ると中性脂肪を上げてしまいます。

したがって、ほどほどの量にすることが大切です。

それに対して、イワシやサンマなどの青魚に含まれるオメガ3系脂肪酸(DHA、EPA)は、動脈硬化を防ぎ、中性脂肪を下げる働きがあるので、たくさん食べるといいと思います。
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太っている人は高コレステロール血症になりやすい?

2021/6/25
LDLコレステロールの数値にはまず遺伝的な要因が関係します。

だから同じように生活していても、高い人とそうでない人がいます。

肥満とも必ずしも関係なく、やせていてもLDLコレステロールが高い人はいます。

ただ、太っている人、肉や卵をたくさん食べる人、閉経後の女性は上がりやすい、という傾向はあります。

中性脂肪は、太ると上がるし、お酒を飲むと上がる、また、糖尿病があると上がります。

善玉のHDLコレステロールについては、やはり遺伝もありますが、太っている人や、タバコを吸う人、運動不足の人は下がりやすい傾向があります。

体重を落として内臓脂肪を減らせば、中性脂肪は下がります。

しかしLDLコレステロールは遺伝や体質の影響もあるので、内臓脂肪を減らしても必ずしも下がりません。(

1)中性脂肪(2)HDLコレステロール(3)LDLコレステロールの順で、体重や運動に影響されやすいと言えます。
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のどのつかえや違和感

2021/6/24
のどのつかえや違和感のある患者さんをみかけます。

原因としては、胃酸が逆流する「逆流性食道炎」、蓄膿(ちくのう)症などで鼻水がのどの奥に流れ落ちる「後鼻漏(こうびろう)」などがあります。

また、がんなどの腫瘍ができている場合もあります。

病気の中で比較的多いのが逆流性食道炎で、さらに胃酸がのどにまで逆流してくると、咽喉頭逆流症と呼ばれます。

内視鏡検査をして、胃酸の逆流による炎症がのどの粘膜に認められたら、咽喉頭逆流症と診断されます。

胃酸の逆流は食べ過ぎや早食い、食後すぐに横になる習慣、高脂肪食、飲酒、喫煙、刺激物などを続けると起こりやすい症状です。

また、便秘だったり、ベルトできつく腹部を締め付けたり、前かがみの姿勢で長時間パソコンに向かったりすると、腹腔の圧力(腹圧)が上がって胃酸の逆流を起こしやすいです。

一般に投薬治療が行われています。

 一方、体にこれといった異常はみられないのに、のどの違和感だけ続くのが「咽喉頭異常感症」です。症状に波があり、精神的なストレスのかかるときに出やすいとされています。

更年期以降の女性に多いが、年齢や性別に関係なくストレスのたまった人にみられることもあります。

いずれにしても、まず内視鏡検査を受けて正しい診断をすることが大切です。

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脂質異常症とは?

2021/6/23
LDLコレステロールが140mg/dL以上、中性脂肪が150mg/dL以上、HDLコレステロール(いわゆる善玉コレステロール)が40mg/dL未満、non-HDLコレステロールが170mg/dL以上、このいずれか1つでも該当すれば脂質異常症です。

つまり中性脂肪やHDLコレステロールが正常値でも、LDLコレステロールが高いだけで脂質異常症ということになります。

脂質異常症というのは立派な病気ですから治療が必要なわけですが、ただちに薬を飲まなければいけないというわけでもありません。

まず食事や運動など生活習慣を改善し、それで不十分なら薬を投与することになります。

それまでずっと正常値で、今回だけ高かったのなら少し様子を見てもいいと思いますが、140mg/dLオーバーの状態が続くようなら受診をお勧めします。

ただし、動脈硬化を起こしやすくなっている人はもう少し低めの段階から受診を検討してください。

具体的には、糖尿病の人は120mg/dL以上、心筋梗塞や狭心症の既往がある人は100mg/dL以上で治療が必要とされています。

中でも一番気をつけなければいけないのはLDLコレステロールです。HDLコレステロールや中性脂肪と比べて、LDLコレステロールが高いときが最も動脈硬化を起こしやすいことが分かっています。

LDLは肝臓で作られたコレステロールを体中に運ぶ宅配トラックのような粒子。

一方、HDLは体中の血管にたまっているコレステロールを引き抜いて肝臓に持っていくゴミ収集トラックのような粒子で、これが多いと血管がきれいになっていくため、HDLコレステロールは「善玉」と呼ばれます。

中性脂肪、HDLコレステロール、LDLコレステロールなどのうち、最も気をつけなければいけないのはLDLコレステロールです。

肥満とLDLコレステロールは直結せず、やせていてもLDLコレステロールが高い人はいるのでメタボとは別の扱いになっています。

small dense LDLコレステロールとは小型でより動脈硬化を起こしやすいLDLのことです。

血液の中にはLDLコレステロールとHDLコレステロール以外にもコレステロールが入った粒子が流れています。

それがVLDLコレステロールとIDLコレステロール。これらもLDLコレステロールと同じようにコレステロールを全身に運ぶので「悪玉」と言えます。

LDLコレステロール、HDLコレステロール、VLDLコレステロール、IDLコレステロール、これら4つ全部を合わせた数値が「総コレステロール」。ここから善玉のHDLコレステロールを引いたもの、つまりLDLコレステロール以外の悪玉も含む「悪玉の集まり」を表すのが「non-HDLコレステロール」です。

脂質異常症の診断基準のところで紹介したように、non-HDLコレステロールが170mg/dL以上になると脂質異常症と診断されます(高non-HDLコレステロール血症)。150~169mg/dLの人はその予備群です(境界域高non-HDLコレステロール血症)。

脂質異常症になると多かれ少なかれ動脈硬化のリスクが高まることは間違いありません。

検診で指摘された方は受診をお勧めします。

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